千葉県柏市、柏駅徒歩２分のスペチアーレ司法書士事務所
SATO YUTO JUDICIAL SCRIVENER OFFICE
スペチアーレ司法書士事務所（旧司法書士佐藤雄人事務所）
千葉県柏市（JR柏駅・東武アーバンパークライン柏駅徒歩２分）の司法書士事務所です。
不動産登記（相続・遺言手続）、会社登記（株式会社設立・役員変更）等の従来からの
登記手続はもちろん遺産管理承継業務、裁判業務、成年後見、民事信託等新しい手続
についても積極的に取り組んでおります。
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戸籍の編製・消除・移記
戸籍の編製事由と消除事由は、戸籍法に定められています。戸籍の編製、消除の年月日は「戸籍事項欄」の記載で確認できます。
また、相続人を最終的に認定するためには、被相続人の出生時から死亡に至るまでの連続した戸籍が必要ですが、新たに編成された戸籍を調査する場合、従前戸籍からの移記事項に留意する必要があります。
現行戸籍の新戸籍編製事由
現行戸籍（平成６年１２月１日以降の戸籍様式）の、新戸籍が編製される例を挙げます。太字で記載したものが一般的な新戸籍編製事由で、相続業務においてよく散見されます。
- 婚姻の届出があったとき
- 子の出生又は養子縁組によって、三代戸籍の禁止の原則に反するとき
- 離婚等により、従前の氏に復すべき場合に、復籍すべき戸籍が除かれているとき、又はその者の新戸籍編製の申出があるとき
- 配偶者のある者が縁組等により、氏を改めたとき
- 分籍の届出があったとき
- 帰化等があったとき
- 他の市町村からの転籍の届出があったとき
- 戸籍の改正が行われたとき
- 戸籍簿の全部又は一部の滅失、又は滅失のおそれがある場合
現行戸籍の消除事由
戸籍が除籍となることを消除といいます。基本的な戸籍の消除自由は次のとおりですが、実務上では、太字の２つの事由が大半かと思われます。
- １つの戸籍に記載されたものの全員が死亡等により除かれたとき
- 他の市区町村への転籍の届出があったとき
- 戸籍の改製が行われたとき
- 滅失のおそれがある戸籍の再編が行われたとき
戸籍の移記事項
相続登記において、相続人を最終的に確定させるためには、被相続人の出生時から死亡に至るまでの連続した戸籍が必要です。通常、戸籍の収集は、ご依頼いただければ司法書士が行いますが、戸籍を遡るにあたり、戸籍の編製の際の移記事項に注意する必要があります。
新戸籍の編製、入籍の場合の移記事項
出生事項
出生年月日と共に、嫡出子・非嫡出子の別が判明します。
嫡出でない子についての認知事項
子の戸籍には認知事項が移記されますが、認知した者の新戸籍等には移記されません。
養子について現に継続する養子縁組事項
養子の戸籍には、養子縁組事項が移記されますが、養親の新戸籍等には移記されません。
現に継続する婚姻事項と配偶者の国籍
現在の配偶者の有無が判明します。被相続人が外国籍であるとき、相続について、適用すべき準拠法が判明します。
親権、未成年者の後見事項
遺産分割協議をすべき者や、相続登記の申請権限が判明します。
推定相続人の廃除事項
廃除の取り消しがないと、相続人となる資格がありません。
日本国籍選択の宣言、外国国籍喪失事項
身分関係、相続人について、適用すべき準拠法が判明します。
名の変更、性別の取扱の変更事項
被相続人、相続人の同一性が判明します。
他の市区町村への転籍の場合の移記事項
- 原戸籍の記載は、原則として、転籍後の戸籍に移記されます。
- 戸籍事項中「氏の変更」に関する事項のみ移記され、その他の戸籍事項は移記されません。
- 筆頭者以外の除籍された者に関する事項は移記されません。（これにより、現在の戸籍だけでは相続人を確定できず、転籍前の原戸籍が必要となります）
- 筆頭者で除籍された者の身分事項も移記されません。（筆頭者死亡後、配偶者が死亡すると、転籍後の戸籍の筆頭者の身分事項は空白となります。よって、筆頭者の死亡年月日は判明しません）
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