土地の地目と地積

農耕地で、用水を利用しないで耕作する土地。果樹園は、地目上は、畑に該当します。

耕作の方法によらないで、竹木の生育する土地。

森林法に基づき、農林水産大臣が保安林として指定した土地。

耕作の方法によらないで雑草、灌木類の生育する土地。

家畜を放牧する土地。

一般交通の用に供する道路。道路法による道路かどうかは関係なく、私有地である行き止まりの道なども含まれます。

公衆の遊楽のために供する土地。

境内に属する土地。寺院や神社に限られず、キリスト教教会の敷地も含まれます。

後者、附属施設の敷地および運動場。

鉄道の駅舎、附属施設および線路の敷地。駅に付随する駐車場や駅前広場も含まれます。

通行、灌漑などのために、人工的に陸地を掘って造られた水路。

給水の目的で敷設する水道の水源地、貯水池、濾水場、水道線路に要する土地。

鉱泉（温泉を含む）の湧出口およびその維持に必要な土地。鉱泉とは、鉱物に由来する物質を含む湧き水をいいます。

耕地灌漑用の用水貯溜池。

灌漑用水でない水の貯溜池。農業用水を溜めるのが「ため池」で、それ以外の池や沼が「池沼」です。

農業灌漑のための用水または、悪水排泄用の水路。悪水とは、酸性の強い水のように使用に適さない水や、雨水、生活排水、汚水等をいいます。

田畑または村落の間にある通水路。用悪水路が、田と関係する水路なのに対し、井溝は、田と関係なく、自然に集まる水や湧き水などが流れるところです。このような水路は、実際は地番が付されないことが多いようです。

防水のために築造した堤防。

上記のいずれにも該当しない土地。たとえば、駐車場、資材置場、送電線鉄塔用地、ゴルフ場、飛行場、廃棄物処理場などです。実務上は、田・畑・原野等ではなく、宅地として利用されているともいえない土地を、雑種地として扱うことが多くあります。